Novel

□Depend On
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セフィロスと初めて喧嘩した。

**Depend On

事態の始まりはたわいもない事だった。
何が原因だったか。

──…ケーキ。

そう、ケーキを食べられたとかそれならまだいい。でもケーキは夢の中で食べられたのであって、セフィロスが悪いわけじゃない。
でも不満に言ってしまって…
一方的に俺が拗ねて……そのままセフィロスは無言で出社。
ホント……どうしよう

普通に訓練をして、馬鹿な話を友達として、後日の任務を聞いて…いつも通りの一日なのに。
ずっと胸が痛い。

心の警報。
我慢の限界。
許して貰わないと
じゃなきゃ……壊れてしまいそうになる。

一般兵なんだから謝る事には慣れてるけど、セフィロスと喧嘩して謝るのは初めてだから緊張する。もう誰か助けて。

英雄様の執務室の前。
冷たい鉄のドアの向こうに居るはずの人に謝ろう。
それは分かってるのに開けるのが怖い。

「そこで何をして居る?」
「ぎゃあ!!!」

予想外の背後からの声に奇声をあげ振り向くと、不思議そうな表情のセフィロスがいた。バットタイミング。

「……まぁ、中に入るといい」

促されるままに入ると綺麗に整頓されたデスクに書斎棚には溢れる程の資料があり、自分との差を感じずには居られない。

「で……何の様だ?」

セフィロスの声で我に返ったクラウドはセフィロスの前に立ち、戸惑いながらも小さく頭を下げた。

「怒鳴ったりしてごめんなさい…」

精一杯の謝罪の気持ち。
許してくれるか分からないけど、これが精一杯だから。
ちゃんと伝わった?
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