Novel

□幸せを貴方に…
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セフィロスの部屋に辿り着くと、ザックスはレノをセフィロスに看せた。彼なら分かる様な気が、ザックスにはしたのだ。
部屋にはクラウドも来ていた様で、心配そうな眼差しをレノに向けていた。
一通りセフィロスはレノを看ると、向き直りクラウドをちょちょいと指で呼んだ。
「クラウド……浴室から桶に湯を入れて持って来てくれ、あとタオルも頼む」
「…?分かった…」
言われた通りの物をクラウドは持って来た。それが何に使われるのかはザックスにもクラウドにも分からない。それを知るセフィロスは何も言わないままザックスだけを残して部屋の扉を閉めた。未だにレノは眠っている。


セフィロスの部屋は防音加工が施してある為に中のやり取りは分からない。そんな不安に包まれた静寂の中、数時間が過ぎていった。


扉が開かれると、セフィロスが出て来た。中を少し覗くとクラウドが困った表情を浮かべ、目覚めているレノに何かを説明している様だった。
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