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□魔術師のいる学園4
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ファイとの帰り道何回かファイの顔を見た。
整った顔
綺麗なブロンド
澄んだ蒼い目
物腰柔らかな口調
自分より幾分高い身長
きっと中等部の頃は、さぞモテただろう。
(あいつと色々似ている)
そんな事を思ってたら、
「どうしたの?
俺の顔に何か付いてる?」
視線に感じたファイは、そう問いかけた。
「!!。
いえ別に・・・」
「ふ〜ん。ならいいけど、まさか見惚れてたのかなって。」
ズイっ
急に顔と顔の距離が縮まる。
「な、何自惚れた事言ってるんですか!?
それに顔が近いです///!!!」
「あはは〜。
ごめんごめん☆て言うか、葵ちゃんって編入して来たんだよね?前の学校ってどんな学校だった?」
「何ですか?急に。」
「ん〜。いいから、いいから。」
「〜〜〜〜。」
最近、自分のペースがファイによって崩されているような・・・・。
私は、渋々話をした。
「一言で言っちゃえば、金持ちの中学校でした。
保育園から高等部までのエスカレーター式の学校でした。」
「へ〜。
じゃぁ何で、わざわざ受験までしてうちの学校受けたの?」
「!!!」
聞かれたくない一言が出てきた。