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□魔術師のいる学園4
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全身に鳥肌が立ち、頭の中は『あの時』の事で一杯のなる。
「・・・・テ」
「へ?」
「ヤメテ」
「葵ちゃん?」
「ヤメテーーーー!!!!!」
葵は、狂ったように叫び声を挙げた。
(ヤメテ・・・・・ヤメテ・・・・・。
ゴメンナサイ・・・・ゴメンナサイ・・・・・
・・・・・ウマレテキテ、ゴメンナサイ・・・・・)
頭の中がいろんな言葉で埋め尽くされた。体中の力が抜けへたり込んだ時・・・・・
「葵ちゃん」
ギュッ
突然、ファイに抱きしめられた。
「!!ファイさ・・・「ゴメンネ。約束破っちゃた・・・。」
ファイは、膝を付いて葵の頭に手をまわし、もう片方の手は腰のあたりに手を置いた。
「『やたら無闇に抱き締めない』って約束」
「・・・ファイさん・・・。」
ギュッ・・・
「!!!」
葵がファイの背中に手をまわした。
「ごめんなさい・・・。
でも、もう少し・・・もう少しだけこうしてもいいですか?」
葵は、安心したのかしばらくファイに抱きついていた。
人通りの少ない道。
暗闇の中葵は、ファイに縋るように抱きついていた。
また、ファイも葵を支えるように抱きしめていた。
end
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