文箱

□男達の歓談〜再び〜
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某月某日、新・野宮邸。
此処には四人の男が集まっていた。








瑞人「百合子…どうして家に帰って来ないんだ…うぅっ…」

真島「そりゃ自業自得ってもんじゃ無いのー?変質的な髪フェチが家にいればさ。俺が彼女の立場でも同じことするね。あと泣くな。ウザい」

秀雄「他人のことをあれこれ言えんのは貴様も同じだろう、阿片王。そもそも貴様は一体何の権利があって百合子の回りをうろつく。全く以て、目障り極まり無い」

真島「…サラッと阿片王とか言うの止めてくれる?それ言うならあんたも一緒じゃん。幼馴染みとか言ってさ〜、所謂ツンデレ要員?もう古いんじゃ無い?そういうのって」

秀雄「訳有りの腹黒男が何を言う。貴様のせいで何度BAD ENDを見たことか」

真島「うるさいなぁ。この童貞」

秀雄「っ…。貴様、言ってはならんことを…」

斯波「止めないか、二人とも。ここで我々が言い争っても問題は解決しない。それよりも打開案を練るのが先決じゃ無いのか」

瑞人「そうだよ、斯波君の言う通りだ。百合子が出て行ってからもう二ヶ月、その間何の連絡も無いんだ。ここで僕達が争っても意味は無いよ」

真島「ハッ。うるさいよ、ニート。じゃあ、なに?あんたには良い案があるって言うの?」

瑞人「ニート言うな。…案が無いからこうして集まってるんだろう。第一、どうして百合子が出て行ってしまったのかも分からないのに」

斯波「全くだ。ただ一つはっきりしていることと言えば、どうやら天海邸にいるということのみ。原因も経緯も、幾ら調べようが分からん」

秀雄「天海邸か…。正直、俺はあの夫人にはあまり良い印象が無いんだがな…」

真島「俺も。だいたいさぁ、なんであんなに彼女に固執するわけ?」

瑞人「それなんだけどね、どうも好ましくない噂を聴いて…」

藤田「ふっ…。それについては私がお話しましょう!!」
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