知念くん登場の小説

□跳空#6-島ー
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前回、二人は飛行機を海に着水させることを決意。











-操縦席-



知念「ううわわあああああーーーーーう〜〜ん重い」







左右に振られる操縦かん













無念「しっかり!!もっと引いて!」













歯を食い縛り体ごと仰け反るように引く













知念「うーーーーーん・・やってるぅ!!!」
















無念「よーーーーーしいいぞぉぉぉぉ」




   「すこし保ったぞ!!このまま高度を少しづつ下げてなるべく水平に落とすんだ!」















知念「わかったーーーーー」













無念「ダメだ!もう少し持ち上げる!」





上げては下げて水面に向かっていく機体

知念「いい?これで大丈夫??」








無念「そのまま!その位置でキープだ!」
 「よーし見えてきたぞ!!いくぞ!!!」




















無念「しっかり!!目を閉じるなよ!!」








知念「う、うん頑張る」





高度を下げ限界ぎりぎりで着水






ど〜〜〜〜〜〜〜〜んと張り裂けるような音と共に水しぶきをあげる

ご〜〜〜〜〜〜ん



激しく揺れる機体





今にも操縦席から落ちそうだ




無念「がんばれーーーーーー!!」




知念「くそーーーーーーとまれ〜〜〜〜」





勢いでなかなか止まらない機体






海面を走る機体は、まるで鉄と化した鯨のようだ





無念・知念「とまれ〜〜〜〜〜〜〜」





力の限り操縦桿を引く



そして・・・・




機体は海面で止まり、少し放心状態になる




この時間が嫌に長く感じた




無念「ほら!しっかり!!ここから逃げなきゃ!!」



気を失っている知念
活を入れる様に横の操縦席で放心状態の知念の肩を大きく叩く



知念「あ・・・・成功したんんだ・・・」




無念「いくよ!海面へ出るんだ!!」




知念「無念大丈夫?泳げないんでしょ??」




無念「うん・・・・で、、、、でもここで機体ごとゆっくり沈んでサメの餌になるよりマシだ;;」


知念「それもそうだね!いこう!」
 「大きく息を吸って!!!僕が合図したら潜るんだ!僕が手を引く」


無念「うん!頼んだよ!」



知念「せーーーーーーーーの!!!」




掛け声と同時に息を体に溜め込み親指を海中に指す



知念が潜り、続いて無念潜る



海中で知念に手を引かれ、海上へ浮上する











無念「はぁぁぁ〜〜しぬかと思ったぜ;;;」





知念「まだ。。これから、どうするかだ」








「これだ!これにつかまって!」










浮いている機体の残骸につかまり、辺りを見渡す




近くに島が見えた













無念「あれは??あそこに行こうよ!!」」








知念「そうだね!!!!!あそこまでまた泳ぐよ!!」








無念「うん、、、」








また大きく息を吸い込み、島へと泳いでいく











知念「もうすぐだ!」」











岸へと泳ぎ着いた二人











ここは・・・・・










無念「どこの島だろ??だれかいるかな?」











びしょ濡れになった服も気に止まらず島の辺りを見渡す

















知念「誰かいませんかーーーーー??」











無念「だれか〜〜〜〜〜〜」










ー懸命に声を出し、助けを呼ぶが人の気配がないー










知念「いないのかな、、、、、、、」







無念「とりあえず、ここで救助を待つ事になりそうだね」








知念「そうだね、、すぐ来るよ!もう既に捜索してるよね?」









無念「うん、、、、羽田から飛び立った飛行機が消失したんだし、、、」













知念「あれ?あれ?あれ〜????」












無念「どうしたの??」












知念「人影が、、、、、見えた」














無念「え、、、、、ほんと???」












知念「ほらあそこ!!!」












指差す方向に、女の子らしき人影が見える」












助けを求めに足早に駆け寄る二人












すると、むこうも二人に気づいた








無念「あの・・・・・・・・・」









 女の子「はい!!!」





無念「俺ら、飛行機が落ちてここに辿りついたんだけど、、ここはいったいどこ?」





女の子「私もわかりません、、気がついたらここにいて、、あなた達が救助隊かと思いました」







知念「ちがうよ!僕たちもわからないんだ」


「君名前は?」





女の子「りっちゃんと呼んでください!!」








知念「りっちゃん!よろしく!」






無念「無念ですよろしく」







りっちゃん{あ。。。はい!!よろしくお願いします}






照れくさそうにお辞儀をする







知念「怪我ない?大丈夫?」







りっちゃん「はい!!大丈夫です!!」








知念「よかった〜〜〜とりあえず、、、座ろうか」




ちょうど足元に大きな石があり、砂埃を払う知念







知念「ほら!これで大丈夫だ」






りっちゃん「あ、、ありがとうございます!!」






無念「ちょっとここで落ち着こう、」





暫く、ぼーーーと海を見つめる3人」

つづく・・・

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