兎とか!虎とかですが!

□黒い兎〜其処に、愛は
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苛立ちが隠せない。
話の内容からして…どうやら…虎徹さんには「お付き合い」をしている方が「いる」らしい…
僕は無言でデスクから立ち上がる。もう…この話を聞いていたくない。
「よお〜おはよう!バニー!どうした?眉間に…」
何も知らない虎徹さんは、肩を抱くような仕草で僕の眉間を指先でぐりぐりする。いや[しようとした]ので身を翻す。
「ちょっと!止めて下さい。幾らパートナーでも、タイガーさん!貴男ねぇ!
完全に「威嚇」の体勢を整えてしまった。
「あれ…うん。ごめん…な?俺、なんか…した?」
ポリポリと顎の辺りを指先で掻きながら、彼は決まり悪い顔をした。
貴男が…悪い訳じゃない…完全に僕の「八つ当たり」。
僕[らしく]ない。
内心…後悔の嵐が…吹き荒れる。
「別に。[報告書]書いた方がいいですよ。」
虎徹さんのデスクを親指で、指し示す。
「[紙]の書類、山積みだし。」
「う゛わっっ!!ヤバいだろ!
「ですねぇ〜…ま、僕には[関係ありません]から![頑張って]下さいね?。」
涼しく微笑みかけ、その足でジムに向かう。



第1話 end
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