挑戦ですなー…?

□政宗様の嫁取り4ー鸛(コウノトリ)?!野菜?!どっちが、本当?ー
1ページ/92ページ

すっぱーん!と幻武コト東雲幻武(しののめげんぶ)は、障子戸を開く。
「東雲様っ!筆頭は!し、執務中です!」
どすどすと足音を荒げ、家臣がすがりつく足をひょいと!はらう。
「あんたらに!用は、ない!
かなーりご立腹なご様子に、家臣もびびる!
「政宗!居るか?!
再び…すぱーん!と襖を開く。
「Haー…なんだあ?お前に借りた本なら…」
政宗は読みかけの書状から…顔を挙げつつ、幻武の顔を見ようとした。
「政宗っっ!」
いきなり!文机に座っていた政宗の襟首を、掴む!幻武!
「?!な、何事だあ?!」
いきなり!の事に政宗は戸惑う。
小十郎の前の"猫被り"…言い換えれば…"素直な"姿なぞ、微塵もない。
怒りにぶるぶると震える…指先。
勿論、傍に…小十郎がいた。
ぽかーんとして、幻武の形相を眺めている。
「お前の嫁御は!白痴か?脳たりか?童か?!
事情がよく、飲み込めない政宗は、眉を潜めた。
「What?どう言う事だぁ〜? 俺の幸は!ちぃとばかり"無邪気"だが!脳は!足りてるぜ?
ごきゅり!と、政宗の指先が鳴った。
政宗が本気になれば、骨の一本や二本を砕く位は容易い。
「………う゛。」
その指先が、幻武の首に食い込んでいる…
流石の幻武も、息を飲んだ。
「…このまま、その喉、潰してやろうか?」
にこりと微笑む、政宗の笑顔が怖い…



ー政宗様の嫁取り4ー鸛(こうのとり)?!野菜?!どっちが、本当?



「言い方は…悪かった。だがな?!お前、嫁御に何を!教えてんだ?!」
所変わって…執務室前の廊下。
たりーんとお茶なんかを飲んでいる。
「なにが?」
「…"なにが"?じゃ、ねえよ!
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ