挑戦ですなー…?

□狂った太陽〜硝子のPERSONA〜
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狂った太陽〜硝子のPERSONA〜
ー第1話ーring…


その指輪が…"特別"に…目立つ。気が、した。
『うん?』
気のせいかなあ?
ごくごく…シンプルな…スクールリングに、似ているが、"違う"。
表面の、月桂樹を模した校章…に、よく似た…デザイン。
「なんだよ?」
貴殿は、日誌を書きかけた、顔を上げる。
「いや…あの…」
「なに?」
イライラした口調。
髪をかき揚げる…
あまり、人に見せない…美しい…右目…
長く伸ばした、前髪。
眼鏡をかけた顔。
「それ…が、"気に成り"ました。」
ついと…右手の、リングを指した。
「……"解る"か?」
照れた…顔。
少しだけ、可愛く笑う。
「'誰にも'言うなよ?」
悪戯っ子みたいな、照れた顔。
「"貰った"んだ。」
愛おしそうに…リングを、撫でる。
「……"恋人"に?」
苦笑い…瞳を、反らす。
「うん…。」
普段は見せない…可愛らしいまでの、可憐な…笑顔。
ずっと…見ていたかった。
だけど………
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