兎とか!虎とかですが!

□桜が舞うように…
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桜の花弁が舞うように…天空から…冬の使者が、舞い降りる。
「雪だ。通りで寒い…筈ですね?」
「だなぁ…」
白い花弁のように…しんしんと。「白い桜の花弁」のようになって…舞い降りる。のを、眺めた。



桜が舞うように…




「桜の花弁…みたいですねぇ…解けちゃいますけど。綺麗だなぁ…」
天空を見上げるバニーの横顔。
ハンサムな男は…何気無い仕草でも、無駄に格好いい。と、思う。
で、さまになる。ナニをしていようと!そんな姿に…見惚れた「俺」が恥ずかしくて…先を急いだ。
「早く!行くぞ〜!寒いし!」
「あ!待って下さいよ!!もう、ロマンチックじゃないなぁ〜!?」
「おっさんに!ロマンチック求めないっ!早く家帰って!風呂と酒!」
「もぅ〜!ムードないですね!」
「ムードって…さ?」
俺はバニーを振り返りながら、笑う。
「寒いよ?ね?バニーちゃん?」
そっと指先で頬を撫でた。背の高い男は…本当に…俺の「恋人」?
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