真っ暗な闇の音(ゴーストハント)

□禁じられた遊び
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「――ふぁ、終わった…」



課題をやっつけたあと文章さえも終わると疲れた。ゆっくりと伸びをすると時間はどうやら12時。



「何か食事しに行きます?」


私が問いかけると渋谷さんは少し考えたあとゆっくりと立ち上がった。行く、ということでいいのだろうか。



「――寒いのでコートを着ていってくださいね?」


「言われなくても」


会話を交わしながらコートを着つつ資料室の扉をノックするとリンさんに話しかける。


「ご飯要りますよね? 野菜だけでいいですか?」


「……」


返答は帰ってこない。という事は任せる方向でいいのだろうか。そう思って資料室から離れると渋谷さんが入口の目の前で待っていた。


「レストランでも行きます?」


「僕は構いませんが…」


「パスタなんてどうでしょう?」


「服が汚れますよ」


「気にしませんよ。帰りが少し寒くなるだけです」




二人で会話を交わしながら街を歩いていく。そうしているだけで何だか相手のことが知れたような気がして。



けれど。


(ジョンのような安心感は得られていない)


何故かも分からず話しながら歩き続けた。
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