真っ暗な闇の音(ゴーストハント)

□悪霊がいっぱい!?
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それから送る、と言ったジョンに苦笑を零しながらそれよりこっち送って、と黒田さんを指差すと滝川さんが車で送ってやると言ってくれた。



家に帰ってそのまま着替えてベッドに倒れこむ。明日は学校を休むべきなのかもしれない、と考えてため息をつくと目を閉じて眠りについた。



























翌日。
目を覚ましたのは夜で大分疲れていたみたいだ。回らない頭を回しながら起き上がるとタイミングを測ったようにコール音が響き渡る。


電話を取ると聞こえた声に思わず瞬きをしてしまった。



「どうしたんです、渋谷さん」

「明日、来てもらえますか?」


「……大分体力は回復しましたが場合によっちゃいざというとき対処できませんよ?」


「構いません。事件は解決しましたから」


「…じゃあやっぱり」


私の言葉に渋谷さんは無言で返す。無言は肯定と受け取ることにしよう。取り敢えず一日風呂に入っていないから今すぐ入るとして、と考えながら切ろうとすると渋谷さんの声が聞こえた。



「うちの事務所でバイトしませんか?」


「バイト、ですか? 私、一応受験生で大学受験が……否、受験は九月ですし推薦だから大丈夫ですね。」


「受験生なのに大丈夫なんですか?」


「ああ、勉強しなくても評定平均はきちんと5をとっていますし学年一位ですのでご心配なく」


渋谷さんは一瞬黙ったけれど深くため息をついた後わかりました、と答えた。適当な挨拶をして電話を切ると風呂場に向かう。





明日は、きちんと出なければ。
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