音遊び(リク小説)
□雪雫
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母が、殺された。
父が、殺された。
そうして、引き取り手もなく紅い雪の中でぼんやりとしていた私に傘をさしだしたおじさんはこう言った。
『―俺と一緒に来ない?』
私は頷いたのか解らないけれど、立ちあがってそのおじさんに着いて行った。
両親が倒れていた紅い雪を残して。
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