真っ暗な闇の音(ゴーストハント)
□悪霊がいっぱい!?
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ふ、と意識を戻すと既にあたりは真っ暗になっていて。全員帰ったか、と考えつつ後ろを向くと外国人の男の人がたっていた。
「…帰ってなかったんですね」
「ええ、まあ…あんさんは大丈夫ですか?」
なんのことだろうか。純粋に笑むその姿を見ていたら何を言っていいか解らなくてうなづくけれど今度は心配そうに眉を下げられてしまった。
「顔色、ごっすぅ悪いどす」
「……月の光のせいでしょう」
そう話すと更に困ったように眉を下げられてしまう。どうしたらいいか考えているとふ、と思いつく。
「……名前、教えてもらっても?」
「ああ、すんまへんっ。ボクはジョン・ブラウンどす。ジョンと呼んでおくれやす」
「――如月刹羅です。」
自分が名乗ると嬉しげに笑ったジョンは更に仲間であるというあの人たちの紹介までしてくれた。
「有難うございます」
「いえ、かまへんどす。……家まで送りましょか。」
なぜだかその笑みを見せてくれた相手に断ることもできず結局家まで送って行ってもらってしまったのであった。