NOVELV
□夜月光
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〜prologue〜
『夜月光』
もしも、許されるならば、君の傍にいさせて欲しい
そう願うのすら罪なのだろうか
他には何も望まないから
地位も
名誉も
永遠の命さえも
僕の運命に君を引きずり込む勇気はないけど、君が欲しい
それが泡沫の幸せだとしても
呪われたこの血全部をすべて入れ替えることができたなら
君に真実(ほんとう)の想いを告げる勇気を………
振り絞ることが、できるのだろうか
―――ラクス
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