*short*
□君が居ないと
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明日香『ごめんなさいっ』
JJ『……。』
きっと何度謝ろうと今の君の表情からして許してはくれないだろう…
私は…2週間ぶりのせっかくのデートだと言うのに、遅刻してしまうという大失態をおかしてしまいました。
そしてお詫びにと思って買ってきたコーヒーを君の高そうなお洋服に掛けてしまうというもっといけない失態を重ねてしまったのです。
JJ『…はぁ。』
明日香『……。』
久しぶりに会えるからって気合いいれて少しでもかわいいって思ってもらえるような服を選んできたのに…こんなんじゃ意味がないみたい。
いつもいつも私を喜ばせてくれるのは君の方ばかりで…私は格別何かしてあげられてるっていう訳でもない。
料理だってできて、お肌の手入れとかもきちんとしていて、お洒落で…女の私なんかよりも全然できている彼氏さんなのだ。
時間も守れなくて、鈍臭くて、女の子らしくない私なんかが君と付き合ってていいんだろうか…?
そう思うと悲しくなってきて君の顔が直視できなくなってしまう。
2人の間に流れていた気まずい沈黙を破ったのは君だった。
JJ『…俺は別に怒ってる訳じゃない。』
明日香『へっ!?』
予想外の君の言葉に思わず声が裏返ってしまう。
JJ『怒ってるんじゃなくて、心配したの。』
明日香『心配?』
JJ『何度連絡してもでないし…』
明日香『それはバスのなかだったから…』
JJ『メールくらいくれてもいいじゃん。』
"事故にでもあってかと思うじゃん"。とやや不満そうな君。確かに遅れて、待ち合わせ場所まで走ってる間ずっと、君からの着信が鳴り止まなかった。
"ごめんなさい"ともう一度言おうとすると、君に不意に抱きしめられる。
JJ『明日香にもし何かあったら、俺生きていけないよ。』
私だってこんなに大切な人を離したくない。そんな気持ちもこめて君をギュッと抱きしめ返した。
***君が居ないと***
悲しくて苦しくて恋しくて辛くて愛しくて私は生きていけそうにありません。
(ずっと側にいろよ?)
(もちろん、離れたくないし!!)
(俺だって離さねーし。)
(なんかバカップルみたい。)
(俺らバカップルでしょ?)
(………。)
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