短編集
□ハッピーVALENTINE
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「な、んで泣いてっ…」
銀時はボロボロと大粒の涙を流していた。
焦る高杉。同時に悲しくなった。
やっぱり嫌だったのだろうか。
「おい、銀と…」
「晋ちゃんが…晋ちゃんが#$%&☆*@\^」
「なに?もっとはっきり…」
「晋ちゃんがチョコくれるとは思わなくてっ…こーゆー行事とか疎いし…」
ムッと顔を顰めるがどうやら
喜んでくれたようなので
サービスとして頬にチュッと
軽くキスをした。
「フッ…甘党のくせに涙はしょっぺーのな」
高杉がフッと笑ったのを見て
銀時は笑い返し、
チョコを半分かじった。
「ん、ちょーうめぇ」
「ホワイトデー倍返しな」
「え、まじかよ」
おまけ
「…なぁ銀時、血の味したか?」
「え?しないけど?」
「そうか。それならいい」
END
◇解説
なぜ、血の味したか?と訊いたのか→
『血風味チョコレート…フッ、斬新だな』
と、「喜んだ顔が見てみたい」で
言っていたのでw