リクエスト集

□ある夏の日のこと
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夏休み。
最近ずっと銀八に会えていない。
二学期の準備だとか休み明けテストだとか、
教師はいろいろと忙しいようだ。
おかげで銀色やそれに近い色などのものに
異常に反応してしまう。


気分転換にと思い小さな公園に行き、
ブランコに腰をおろす。
昼飯時だからか、公園には誰もいない。


「……会いてぇ」


ポツリと本音を呟く。


ジリジリ照りつく夏特有の暑さに頭が
ボーっとしてきて帰ろうと立った途端
不意に白い猫が小走りで目の前を横切った。


「銀八……」


そんなわけないのに、つい追いかけてしまった。
暑さにやられてしまってたのか、
それがいけなかった。



地面とタイヤが勢いよく擦れる音。
バキンと鈍い音。
ビリビリと痺れるような痛さ。

俺は意識を手放した。





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