感情幸福論
□第1話
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それはいつもと変わらない朝…
だったはずなのだ。
銀八は朝っぱらから校長室に呼ばれていて、
客用のソファーにもたれ掛かっていた。
「で?何の用ですかちょうちんあんこう」
「校長じゃ!…じゃなくて、君のクラスの高杉晋助のことなんじゃが、二年生になってからまだ一回も学校に来てないようでのう」
「…で?」
「で?じゃなくて!担任なんだから家まで行って学校に連れてこいと言ってるのじゃ!!プロフィールによると学校から高杉の家まで歩いて15分ほどじゃから。ふつーの高校はそこまでしないが銀魂高校のこれからの未来のためにもよろしく頼むぞ」
そこでブチリと銀八は校長の頭に生えてる触角を取った。
「あ゙ー余のチャームポイントォォ!!何回取ったら気が済むのかねぇ君はァァ!!」
叫ぶ校長を無視し、仕方ねぇと呟いて
銀八は高杉をむかえに行くことにした。
一方高杉のほうはというと、
家で爆睡していた。
身体には所々痣があり、血も出ていた。
昨夜弁当を買いにとコンビニへ行った帰りに
喧嘩を売られたので買ってやったのだ。
もちろん高杉の勝利。
この方生まれて一度も負けたことがない。
引き分けはしたことあるが。