感情幸福論
□第8話
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三日後、神威が転校してきた。
もちろんクラスは2Z。
席は総悟の右どなり。
校長がビクビクしていたのを思い出すと
笑えてくる。
「何笑ってんの?」
「いや、お前ってすげーなと思って」
神威はケラケラ笑いながら自分の机と
総悟の机をくっつけた。
「教科書ないから見せてよネ♪」
「…ったく、忘れてきたのかィ」
「教科書なんて使ったことないからネ」
「つまり勉強したことないってことですかィ」
まぁまぁとか言いながら仲睦まじく
寄り添う二人。
その一連を見て高杉は、
「お前ら…できてんのか?」
「はっ!?」
反応したのは総悟。
顔が赤いのは気のせいだろうか。
「あ、でも神威…銀八のことが…」
やけに総悟が反応するが気にしない。
神威、銀八、神威、銀八神威銀八……
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
両手で頭を抱えガタリと立ち上がった。
ついに発狂してしまった高杉。
「はいーそこ静かにー。イテテ、痔に響いちまったじゃねーか…」
「今日の高杉さん変だネー♪」
お前のせいだ、お前のせい。