短編集
□ハッピーVALENTINE
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今日は異様なほどドキドキして
落ち着かない高杉。
自室で約一時間ほど旋回したり
座ったりを繰り返していた。
手にはキレイにラッピングされた
中くらいのピンクの箱を持って。
「晋助様、早く渡しに行くッスよ」
「でっ、でもでも銀時喜んでくれるか…ぁ、べ、別に銀時のためじゃねーし!あんな奴アウトオブ眼中だし…」
顔を真っ赤にしながらブツブツと呟く
高杉を見てため息を吐くまた子。
「晋助様がそうしてる間に白夜叉、他の誰かから貰っちゃうかもしれないッスよ?」
「…万斉、今すぐ万事屋に連れてけ」
そう言うとどこからともなく万斉が現れた。
「やっと拙者の出番でござるか」
「んなのどーでもいいから早くしろ」
「承知したでごさる」
晋助様頑張るッスよーとゆう
また子の声援に励まされ
いざ、万事屋へ。