感情幸福論
□第2話
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教室に行くと、おぉー久しぶりーとか
今まで何してたアルかとかいろんな声が
飛び交う。
今更すぎるが言っておこう。
銀魂高校はクラス替えをしない。
担任だけが二年生になると変わるとゆう
設定だ。
なので不良と恐れられる高杉に2Zの生徒は
馴れたのか恐がりもせず普通に接してくれる。
高杉は自分の席に座り、前の席に座る
総悟に話しかけた。
「なぁ総悟、友達としてお前に訊きたいことがある」
「晋助にそんなこと言われると嬉しいや。なんでィ?訊きたいことって」
「あー、えっと、そいつのこと必要以上に考えたり、ドキドキしたり、もっと知りたいもっと側にいたい触れたいって思うのは…どうゆうことだ?」
それを聞いて総悟は目をぱちくりさせた。
「それは…“恋”じゃねぇかィ?」
高杉はドキリとした。
「で…でもよぉ、男だぜ?男に恋なんて…」
「そうゆう世界もありまさァ。世界は広いからねィ」
「じ、じゃあ俺…ホモ…?」
で、誰なんでィ?と訊く総悟の言葉は
銀八の気怠そうな声が遮った。
「はーいそこ、静かにしねーとジャンプ朗読させっぞ。ちゃんとグシャ!バキッ!ズドーン!などの効果音もつけてな」
普通は教科書朗読だろ!と新八のツッコミ。
そのやりとりの間高杉は考えた。
俺は銀八が好きなのだろうか。
好き?好きってなんだ?
またごちゃごちゃと考え、またやめた。
「おい総悟、好きってなんだ?」
「晋助は好きもわからないのかィ?あんた今まで人を好きになったことないんですかィ?」
「ないな」
どや顔で即答する。