感情幸福論

□第2話
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はぁ、とため息を吐き、あのな、と改める。


「好きっていうのは晋助がさっき言ってた感情のことでさァ」


じゃあ俺はやっぱり…と高杉も心を改める。

誰なんでィ?としつこく訊いてくる総悟。
仕方なくこたえる。


「ぎ…銀八。銀八が好き」


そう言った瞬間教室が静まり返った。

数秒して、しまった!と高杉は
口をおさえた。
思わず大きな声で言ってしまった。

銀八は口をポカーンと開け高杉を見ていた。
チョークがポキッと折れる。
全員の目が高杉に集中していた。
おー頑張れ頑張れーと拍手をする総悟。
それにつられてみんなも拍手した。

晋助だいたんアル!勇気ありますね高杉さん!そんな子に育ってお母さんは嬉しいぞ!などなど
批判の声がなく、高杉は嬉しくなった。

銀八はというと、硬直状態。

チャイムが鳴り、銀八は我にかえると
えっ?と呟いた。


「晋助、好きなら猛アタックでさァ」

まぁ頑張りなせェと言って総悟は
去っていった。



続く



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