感情幸福論

□第5話
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「ひどいなぁほったらかしにするなんて。俺も連れてってヨ」

嫌といってもついてくるんだろうな。
と、心の中で思った。


「声に出てるけど?」

「ん、そうだったか?」


ニコニコついてくる神威。

今さらだが神威と高杉は中学の同級生だ。
一年ですでにトップだった高杉と
二年の時に転校してきた神威。

ここのトップは誰だと漫画にありそうな
展開になり、トップ意識のない高杉は
さぁ、と受け流すがいろんな奴の情報で
高杉と分かり、神威はケンカをふっかけ、
ケンカをし、引き分けになり、お互い強いと
分かち合い、共に行動をしていた。と、
本当に少年マンガにありそうな感じだ。
今時こんなベタな話はないだろうが。


「つか、お前来ても席ねぇぞ。転校の手続きとかしてないんだからよ」

「ん、とりあえず学校見学するヨ。それにうちの妹も銀魂高校に通ってるんだよネ」


妹?と訝しげな顔をして訊く銀八に
笑顔で返す神威。


「神楽って言うんだけど、知らない?」


神楽と聞いて神威の顔をまじまじと見る銀八。


「あー、似てるっちゃあ似てるな。そーかそーかあいつの兄チャンか」


うんうんと頷いて立ち去ろうとする銀八に
ついてく高杉、についてく神威。




続く



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