小説

□約束
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―また…私は…










突然の襲撃だった




恐らく一番力が無いと判断された私が
喰らう筈だった一撃







何であなたが傷ついているの?







「へっくん…」







喉から掠れた声が零れたけれど



それは私の耳にすら届かない







「大丈夫かっ!?」







駆け寄って来るソフトンさんが私の腕の中でぐったりしている彼の傷口をみる







「傷が…深すぎる…」







彼の背中を斜めに走る傷から
どんどん血が溢れてくる





私の手が
服が
彼の血に染まっていく







「いや…」



「ビュティ…落ち着け…」



「いや…イヤぁっ…」







彼は動かない





体温を維持する為に
彼の体内を駆け回っていた真っ赤な液体が

熱を失って地面にどす黒い水溜まりを作る







「イヤァァァァっ…!!」







ボーボボに撃墜された敵の悲鳴に



悲痛なビュティの叫び声が重なる








―また…私は守られた












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