小説
□待ってるひと
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何処にいるの
私の愛しい人
「よぉビュティちゃん。相変わらずブルーな子猫ちゃんじゃねーかー。どうだい?後でウマイコーヒーでも飲みにー行かねぇかい?」
この人はよく、訳の分からないナンパをしてくる。
実は、こういうのは、一日に何度も来る。
自慢にならないけど、全部断ってる。
「ビュティってさー、男からの誘い、全部断ってるじゃん。」
「やっぱこの学校にはビュティの理想の男はいないかぁ。」
「そうじゃないの。待ってる人がいるのよ。」
「待ってる人ぉ?またまたぁー。アンタって、すーぐドリーム系に走るようになったねー。」
「そうそう。長いこと学校に来なかったと思ったら、それから変わっちゃったね。」
ううん。夢じゃない。あの日までの出来事は全部本物だった。
へっくん…
何処にいるの
私の愛しい人…
-END-
→感謝