文倉庫

□ソーダアイス
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じりじりと熱い日差しが腕に刺さり、容赦なく体温を上げる真昼。
夏休みの今日も丸一日部活で、今は昼休み。
作ってもらった弁当も食べ終わり、

「…田島、垂れるぞ」

コンビニで買ってきて、一口囓ったソーダアイスをまじまじと見つめる田島に忠告する。
けれど、田島は少しも動こうとしない。
ソーダアイスの縁を滴が伝う。

「田島ァ……」

「なあなあ、コレ、空みたいに見えねぇ!?あとさ、海にも!」

がばっと立ち上がり、ぽたりと甘い滴が落ちるのも厭わずに、ソーダアイスを掲げる。
滴に太陽の光が反射して、キラキラと光って見えた。

「…見えるかも、な」

「だろ!?」

田島の目が、何か面白いオモチャを見つけた子供みたいにキラキラと輝く。
そしてその直後、コイツの口からまた突拍子のない台詞が飛び出すことになる。





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