バカップル30題

□01.初詣で
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今日は待ちに待った一月二日、南沢さんとの初詣の日。
俺は、今神社の鳥居で南沢さんを待ってる。
さすが三が日。
元旦じゃないけど、めちゃめちゃ人多い。
「しかし遅いな南沢さん………」
そう、俺は待ち合わせの一時間前に着いてしまい、今は待ち合わせ30分過ぎ。
待ち合わせ時刻にピッタリにくれば、30分くらいの待ち時間で済んだのに、たっぷり一時間半、この寒空の下に突っ立ってる。
べ、別に寂しいとかそんなんじゃ((ry

しかし、いくらなんでも遅すぎる。
俺は、南沢さんに電話することにした。
「…………もしもし、南沢さん?」
「ああ。お前いま何処にいんだよ。一時間半俺をまたしやがって。」
「え?いやあの、俺も一時間半鳥居の下で待ってんすけど。」
「ばか。お前、別の鳥居にいんじゃないのか」
「この神社に鳥居は一つしかありませんよ。」
「もしかして………」
俺は、後ろを振り向いた。
……そこには案の定、南沢さんがいた。
「お前、どんだけ小さいんだよ。」
「っ!」
「あーあ、チビのせいで一時間半無駄になった。」
「んなっ!南沢さん、ヒドいですよ!!」
「んー。そーや、気づかなかった俺も馬鹿だな。じゃ」

ちゅ

南沢さんは、俺の額にキスをした。

「これで一時間半ちゃらな。」
「〜っ!!!このエロみさわめっ!」
「はいはい。じゃ、お参りいこうな。」
どうやら本当にチャラにするみたいだ。



俺達は、手をつないで歩いていった。












南沢さんと今年もずっと一緒にいられますよに、なんて願ったことは俺しかしらない。

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