バカップル30題

□02,入試前夜
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明日は、受験の日。
中学ん時から内申気にしてた南沢さん――もとい俺の彼氏は、日本の中でも割とレベル高い所に入った。
その時の台詞がイラッときた。
「典人には到底無理だろうけど、俺に追いついてみろよ。そしたら、卒業しても一年くらい我慢すればまた毎日俺に会えるんだからさ。
ま、チビには無理か。」


俺は、この一年間必死に勉強を重ねた。
南沢さんに会いたいから。

そんな風にこの一年を思い返しながら、最終確認をしていると、ホテルのベッドに置いてあった携帯の着信音が鳴った。
南沢さん専用の音。
俺は急いで携帯を開いた。

『From,南沢 篤志
無題

勉強頑張ったよな?
今の典人なら、俺に追いつけるんだな?
追いつけないかもって不安があるならやめてもいいんだぞwwww

でも、典人なら受かるって信じてるからな。
頑張れよ。









愛してる。


「―…っ!南沢さん…」
俺は、「俺も愛してます。」とだけ返信した。
涙マークを添えて。






勿論俺は受かった。
今は南沢さんと熱いhigh school lifeを満喫してるぜ。


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