バカップル30題

□06.子供時代
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「わー!懐かしい!」
そういって円堂が取り上げたのは、一冊のアルバム。
「あ、幼稚園のだな。本当に懐かしい。」
俺もしみじみ感嘆した。
俺と円堂は幼なじみで恋人である。
因みに今は俺んちで家デート中。
親は、幼なじみの仲のいい円堂くんと遊んでる、という解釈をしている。

そしてアルバムの話に戻る。
「ね、これ開けてもいい?風丸。」
「いいぞ。かなり恥ずかしいけどな。」
「でも昨日の夜のが恥ずかしいだろ?」
「〜ッ!思い出させないでくれよー!!」
「はいはい。」
そういうと、円堂はアルバムを開いた。
「うっわー!あ、これ冬っぺだな!風丸は…と、あ、いたいた!めちゃくちゃ可愛いっ!」
円堂は凄くはしゃいでいる。
目がとても輝いているからわかった。
「お前、可愛いって…。あ、これ円堂だろ?変わってないなー!」
「変わってないのは風丸も同じ。ま、この頃の風丸はボブヘアだったけどな。可愛いことには変わんない!」
「ったく…。お前だって可愛いっての…」
まるで女子のような会話だが、お生憎様。彼らにはこれが普通だ。
「でも俺は、今の風丸も昔の風丸も、未来の風丸だって愛してるぜ!!」
円堂はいつもの調子で言ってみせる。
「円堂…。俺だって、過去も今もこれからも大好きでいてやるさ。」
「おう!」

―――――――――――――
円風の書きやすさは異常。

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