バカップル30題

□07.テスト
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「神童助けてぇぇっ!」
そう叫びながら、俺の席に猛突進してきたのは、大切な幼なじみ、霧野蘭丸。
「どうした?霧野。」
「テストの範囲が異常に広くて泣きたいんです。」
霧野は結構バカだ。
小学校の頃なんか、それはもう…ね。
「わかったわかった。俺の家で勉強会させてくれってやつだろ?」
毎回のことなので、もう慣れてしまった。
「まさしくそうです。」
はぁ、とため息を吐くと、「いいぞ」と答えた。
「やったぁっ!」


そして現在に至る。
「神童…。比較級って美味しいんですか。」
「美味しくない。形容詞などの下にerを付ければいいんだ。最上級ならest。お前は授業中何をしていたんだ。」
「神童を見てました。」
「―…っ!んなことしてる暇があったら授業聞いてくれ!」
「神童顔紅いぞー?」
ニヤニヤしながら言う霧野。
「う、うるさい!」
「はいはい。で、保健体育ヤりたいんですけど。」
「やの字が違うぞ…てか霧野怖い。」
「で、保健体いK「だめだっ!」ちぇー。」
俺も長いつきあいだし、霧野が何をしたいかくらいは分かる。だから、こういってやった。
「5教科中3教科で80点以上とれたら、やらせてやらなくも…ない…。」
そう言うと、霧野の顔がパアッと輝いた。
「よし!頑張るぞっ!」
「わかりやすい奴…」


二週間後。
「神童!」
テスト片手に、俺の席にやってきた霧野。
「国語と社会は60点台だったけど、英語86点、数学80点、理科82点採れたぜ!!だから…神童。」


その夜、美味しく頂かれたのは言うまでもない。


―――――――――――――――
なんで蘭拓書くとギャグ調になるんだ(^q^)
因みに俺は、5教科中は国数しか80点行ったことありません←
Hっていうなー!

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