バカップル30題

□08.甘いもの
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※Dキス有り


「つーるーぎー!」
俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
声の主は松風天馬。
俺の……恋人…のようなものだ。
「ねー剣城ー!」
「なんだ松風。」
「剣城、甘い物って好きかな?ポッキーあるんだけど。」
「…嫌いじゃない。」
というか大好きだ。
ポッキーとか本当に大好きなものだ。
「意外だなぁ。」
「悪かったな、俺がポッキー好きで。」
「いや、むしろ好都合かな。」
松風は、小悪魔な笑みを浮かべて言う。
すると松風は、ポッキーの箱を出してきた。
「ね、ちょっと剣城。お願い聞いてくれるかな?決して危ないものじゃないから。」
「なんだ?」
「ポッキー全部あげるから、ポッキーゲームしよう!!」
「はぁっ!!!?」
本当に、間抜けな声をあげてしまった。
「でも、拒否ったり途中で折ったりしたら駄目だよ?」
駄目とは、恐らくポッキー全部はくれないということだろう。
「…………一度だけ………だぞ?」
「え!!いいの!?剣城がデレたぁぁっ!」
最後に可笑しなことを言っていたのは、空耳だと信じたい。
「でも…俺…その…」
「ん?」
「は…初めてで…。」
「ほ、本当にいいの?」
「松風なら……いい。」
俺、らしくないな。
でも、松風が好きな気持ちに嘘は吐きたくないから。

松風がポッキーを一本だした。
「剣城チョコでいいよ。」
「ん…」
片方ずつ、くわえた。
これだけでかなり近い。
耳まで熱くなった。
「剣城顔まっかー!」
「うるさいっ!」
「じゃ…いくよ。」
ポリポリと、ポッキーをかじる乾いた音が、この部屋に響く。

残り10p。


残り5p。
もうポッキー全部とかどうでもよかったけれど、折る気にはなれなかった。

あと5秒で口同士がくっつきそうになったその時、口内にポッキーが押し込まれた。
「!!!!!!!?」
唇は勿論松風とくっつき、舌も自分の中に入ってきている。
ポッキーのほろ苦い甘さと松風の味が、口内に広がった。
二人とも息が苦しくなったころ、松風が離れた。
銀色の橋が、名残惜しそうに俺達を繋ぐ。
「な…なにするんだ!」
「ごめん…。剣城の可愛い顔みたら押さえきれなくてさ。」
「ー…っ!」
「ね、下の方の初めても戴いていい?」
「も…好きにしてくれ。」
「じゃ、いただきます。」




――――――――――――――――
天京ってエロいのしか想像できん←
短編のも薬ネタだし…。

深夜のテンションが暴走してしまいました((キラッ

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