バカップル30題

□12.線香花火
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ある、満月の夏の日の夜のこと。
「うわっ!こっち向けないでくれよー」
「あ、ごめんごめん(汗)」
俺達は円堂家と風丸家合同で毎年恒例の花火をしていた。
手持ち花火から小さな打ち上げ花火まで色々あり、中学生の俺と円堂も楽しめた。

楽しい時間は早く過ぎ去ってしまうもので、最後にとっておいた線香花火をしようということになった。
母親たちが一足先に線香花火を始めた。
何回見ても、線香花火は綺麗だ。
「俺は、線香花火って結構好きだな。」
円堂が丁寧に線香花火を扱いながら言う。
「意外だな。円堂なら、もっとパアッとしたものが好きかと思ってたが。」
「去年も言っただろ?俺だってしんみりしたものが好きだったりするんだぜ?」
「あぁ、そういやそんなことも言ってたな。ごめんごめん。」
俺も線香花火に火を灯しながら返すと、円堂は「でも」と言ってきた。
「風丸と過ごしてく時間は、こんな風に一瞬だけ儚く咲いてすぐ無くなるようなのにしたくないな。」
丁度、円堂の言葉を聞いていたかのように、円堂の線香花火がほとりと落ちた。
「―…ま、俺がそんなのは許さないけどな。」
二本目の線香花火に手を伸ばしながら言うと、円堂はニカっと笑った。
「俺だってそんなの嫌だ。円堂と離れちゃうのなんて一回で充分だ。」
俺のも落ちたので、二本目に手を伸ばす。
「それはこっちの台詞だぜ?風丸。」
「…おっと!ごめんな。」
「いいっていいって。」
二人同時に二本目に灯をともす。
「「ずっと一緒だぞ」」
同時にそんなことを言ってしまい、照れくさくなって笑いあった。

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情景描写ムズいぉ。
俺には無理だった←結論
そして円風は俺のジャスティスウィング((

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