Dream薄桜鬼

□花見
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――桜の花びらが舞う季節




「おー、平助ぇ」


「なんだよ、佐之さん幻覚でもみたか?」


「ちげぇわ!!」


非番だった俺らが島原でどんちゃん騒ぎした帰り、辺り一面暗闇で月光が道を照らしていた。



不意に佐之さんが上を向き俺を呼びとめた。


「桜が舞ってるぞ…」


「あ…ホントだ」


佐之さんはニヤリと笑った。


「酒が合いそうだな」


「酒!イイねぇ!! そうだ、屯所のヤツらと花見をしようよ!!」


言った直後、突然笑われた。


「何なんだよー!いいじゃんか」


「その言葉を待っていたのさ!!」


はめられた。これを狙っていたのかよ。


静かな夜に佐之さんの笑い声が響いた。
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