野球
□一期一会
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誰かに出会わないなんてことはできないのだから
どんな人であってもその出会いに感謝しよう
別れは必ず来るものだけど
今はそんなこと考えなくてもいいと思う
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**一期一会**
「虎鉄――」
「どうしTa猪里?」
隣にいる自分より少し背の高い友人の名を呼ぶ
正確に言うと友人だった人――
「時が経つのははやかねー」
「Ahー昨年の今頃はまだお友達だったもんNa」
ニパッと笑う君の笑顔が好き
そんな君と付き合い始めて一年もの月日が経つ
君といると時の流れがはやく感じる
俺も君もそう思っている
それだけお互いがお互いを想っている
それは嬉しい事でもあり
同時に悲しい事でもある
「そーいえば猪里が俺に好きだって言ってくれたNo
告白の返事の時の一回だけだZe?」
「そ、そげんこつなか!!!
・・・はずったい」
そうだ、俺は虎鉄に好きだと伝えたことは一回しかない
悪いな。と素直に思った
だからといって今さら言えるわけがない