短編

□世界が色を亡くした日
1ページ/6ページ


「う…嘘だろ………」

ゴトッと音をたてて業務用の電話が落ちた

「うああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!」

抜けるのではないかと思うほど強く自分の髪を握り締めた


外で雷が鳴った気がした
豪雨によって震える窓と揺れる木々の音が聞こえた気がした



俺が光を失った日は
まるでその惨劇をあらわしているかのように強く雨が振り続けた



**世界が色を亡くした日**



「おい、獄寺のやつどこだ?」
「ふんっ大方ツナの部屋だろ」
「あいつでないつもりかよ…」
「知らん。ほっとけ」

今日は葬式
そう、他でもないボンゴレファミリー十代目である沢田綱吉の葬式である


昨夜の敵対ファミリーとの交渉で相手側は何も聞かずツナのことを撃った

頭を一発、即死だった




+
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ