短編
□世界が色を亡くした日
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「う…嘘だろ………」
ゴトッと音をたてて業務用の電話が落ちた
「うああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!」
抜けるのではないかと思うほど強く自分の髪を握り締めた
外で雷が鳴った気がした
豪雨によって震える窓と揺れる木々の音が聞こえた気がした
俺が光を失った日は
まるでその惨劇をあらわしているかのように強く雨が振り続けた
**世界が色を亡くした日**
「おい、獄寺のやつどこだ?」
「ふんっ大方ツナの部屋だろ」
「あいつでないつもりかよ…」
「知らん。ほっとけ」
今日は葬式
そう、他でもないボンゴレファミリー十代目である沢田綱吉の葬式である
昨夜の敵対ファミリーとの交渉で相手側は何も聞かずツナのことを撃った
頭を一発、即死だった
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