野球

□一期一会
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「ひどいZe猪里ちゃん!
俺は毎日猪里のために愛の言葉を囁いてるのNi・・・」
「べ・・・別によかやろ!!」

もう一年もこんな感じ
どうしても素直になれなくて

スキ

そのたった二文字が未だしっかりいえないままである

「・・・そっKa」

いつもならしつこく頼んでくるはずなのに
今日のあいつはただ一言そういって

歩き出した

反射的においていかれる気がして
自分が取り残される気がして
永遠にあいつと一緒にいれる保障などないと
今さら気付いて

気が付いたらあいつの袖をおもいっきりひっぱていた

「Do・・・どーしたんだYo!?
・・・・・猪里ちゃん?」

いつも肝心なことがいえないままだった

いつこいつとの別れがくるかわからないから
そんなこと考えたくないけど

今・・・
今、いわなければ絶対後悔すると
思った・・・

「・・・ぃとぅ」
「He??」

ぐっと
袖を握る手にさらに力が入る


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