野球
□トキがとまる時
2ページ/8ページ
俺の支えになってくれるはずの人は目の前で横たわっている
この気持ちを支えてくれるのは親でも仲間でもなく
猪里ただ一人なのに―
信じれなかった
信じたくなかった
猪里――
「…っ…鉄」
ゆっくりと目をあけるとそこには笑顔で俺の名前を呼ぶ君がいた
「虎鉄!!お昼っちゃよ、目ばさましー!」
俺は全て話したんだ
君が倒れたこと
夢の中で何があったか
どれだけ不安だったか
君は笑顔で俺に言ってくれた
「安心しー、俺はここにいるっちゃ。
虎鉄のそばにおるけん。もう一人じゃなかとよ?」
嗚呼、幸せだな−
心からそう感じた
「猪里―好きDa」
「俺も虎鉄の事ば…好いと――......
+