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10/21(Mon) 00:03
水華
愛情の証明ほど、きっと難しいものはない。
形のないものを証明することは、言葉では足りないし文字でも一緒である。言葉も文字も想いを伝えてくれるけれど、全て伝えてくれるわけではないのだから。
主人公は何も言い返せずに押し黙る。その様子を見て、母親は言った。
「二人きりにしてあげます。きっちりと話をつけなさい」
遠まわしに、別れ話を済ませろと言っている。
ヒロインは母親に何か言おうとしたが、いつも以上に冷たい目で睨まれてしまい、涙を堪えて同じように睨みつけるしかなかった。
母親も父親もどちらも出て行く。部屋に入った主人公とヒロインは、本当に二人きりになった。
しばらくの沈黙の後に、主人公は言う。
「一緒に、遠い場所に行こうか」
パスです!
嵐の松潤主演のやつは面白そうだと思います!
10/21(Mon) 21:44
そると
「…」
少し不安そうな顔をしてうつむくヒロイン。
そしてまた数秒間の沈黙が流れた後ゆっくり顔を上げ、主人公を見詰めた。
「遠い所に行くのは怖いけど…貴方がいれば何も怖くない。貴方とならどんなことだって越えていける気がするの。何故だか分かる?」
ヒロインはそっと主人公の手を取り、満面の笑みを浮かべて言う。
「貴方が私の運命の人だから」
言い終わるのと同時に主人公はヒロインを抱き締めた。強く、離れないように。
そのシーンを見た天馬は何故か無意識に京香の手をぎゅっと握り締めていた。
パスです!
最近話題になってますよね!!友人がその映画の小説本読んでました←
見に行きたいなあ…
10/21(Mon) 22:15
水華
京香は少し驚くが、何となく天馬の心境が分かる気がしたので、そっと握り返す。
スクリーンに視線を戻せば、二人はお金やパスポートなどの最低限必要なものだけを持って、ヒロインの家から抜け出した。
二人だけの、頼れる人間はお互いしかない逃避行だった。
京(……なんだろうな)
天馬と京香は駆け落ちなんてしていない。この二人のように、祝福の言葉をもらえなかったわけじゃない。
それなのに、どうしてもこの二人が自分達に重なって見えて、ぽろりと涙がこぼれた。
映画の二人は、今は空港へと向かうバスの中。身を寄せ合う二人が、どうしようもなく切なかった。
パスです!
嵐好きなんで、是非とも見たいです!
でも今の所嵐主演で好きなのは、ガンツ(笑)
10/21(Mon) 23:22
そると
そして空港から飛行機に乗り、日本を離れ、目的地はスイスだった。
飛行機を降りた後、バスを乗り継ぎ、歩いたりしてようやく辿り着いたのは大自然だけが広がっている高原。そこにぽつりと家が建っている。
小さな、でも二人が住むのには充分な家。
それを指差しながら主人公はヒロインに話しかける。
「ここ、最近買ったんだ。そう、君と付き合い始めてから。結婚したら二人でここに住もうって。ここなら誰にも邪魔されない。二人だけで過ごせるんだ」
そう言う主人公にヒロインは苦笑いしながらも嬉しそうだ。
「それって結婚前提だったってこと?」
「え、駄目だったかな…?」
「そんな訳ないでしょ」
ふふ、微笑みながらヒロインは主人公に抱きつく。
「嬉しい。私のことを想ってくれて。私のことをここまで考えてくれる人なんて一人もいなかった。親も家の後を継げって口癖のように毎日言って私の気持ちなんて分かってくれなかったもの。貴方が始めてよ。私の気持ちを理解してくれる人は。」
例え生まれた土地を離れても貴方がいればそれで良い。貴方が傍にいてくれるだけで安心する。
ヒロインは主人公に恥ずかしそうに囁いた。
「愛してる」
ヒロインの気持ちを感じた京香の頬を涙が伝う。止まることなくどんどん溢れて遂には嗚咽も伴った。
「天馬…てん、ま…っ」
パスです!
私も嵐好きです!!
ガンツかあ…まだ観れてないなあ…観たいなあ…←
10/22(Tue) 22:25
水華
名前を呼ばれた天馬は、そっと京香の肩を抱き寄せた。真っ暗なので、誰かに見られることもないだろう。
京香は天馬の肩に目を伏せる。
ヒロインの言葉が、京香のことを語っているような気がして、天馬も少しだけ目が潤む。
京「ぅ……てんま……」
天「うん。ここにいるよ」
中学生の頃の京香の気持ちは、誰にも分からない。分からないけれど、気付こうとしてやるくらいは出来たのだ。
それをしたのが、唯一天馬だった。
運命なんてそんなものなのかもしれない。最初に気付く、ということが案外それなのかもしれない。
天(お前の傍にいられて、本当によかった)
肩を抱き寄せる手に、ほんの少し力を込めた。
パスです!
二宮が一番好きなんですー!
ガンツのニノがあまりにもかっこよくて……
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