頂きもの

□まずはお家デートから
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天馬「いらっしゃい.剣城!」

剣城「お、おじゃまします…」


天馬と付き合い始めてから、初めて家に遊びに来た

いわゆる「お家デート」だ

初めて入る天馬の部屋に嬉しさと気恥ずかしさがこみ上げる


天馬「飲み物取ってくるよ、何飲む?」

剣城「あ、お気遣いなく…」

天馬「いいから.いいから
ちょっと待っててね」


小走りで出ていった天馬を見送って、肩の力を抜く


剣城「(天馬の部屋…)」


部屋全体を見渡すと、サッカーの雑誌や本があって

本当サッカー馬鹿だな、と口角が緩んだ
剣城「(これ…)」


棚の上に置いてある焦げたサッカーボール

しかも結構年季が入っている


天馬「はい剣城、オレンジジュースでよかった?」

剣城「ああ、ありがとう」


2つのコップを持って入ってきた天馬


天馬「ん?どうしたの?」

剣城「いや、このサッカーボール結構年季入ってるなって…」

天馬「ああこれ?
このサッカーボールのおかげで俺は雷門に入ったんだ」


焦げたサッカーボールを持って懐かしそうに話す天馬の横顔を見て

顔が熱くなった


剣城「じゃあ、このサッカーボールが無かったら
俺たちが出会うことも無かったんだな…」

天馬「そうかもしれないね…」


目が合って、また顔が熱くなる


天馬「なんか緊張するな」

剣城「え?」

天馬「なんかこうして2人きりになると、緊張して何したらいいか分かんなくなる」


あはは、とほんのり頬を染めて笑う天馬にこっちもつられて笑った


剣城「俺もだ」

天馬「ごめんね剣城
こういう時って俺がリードしないとダメなのに…」

剣城「気にするな
俺はいつもの松風が好きだから」

天馬「…!
つ.剣城ってたまにさらっと恥ずかしいこと言うよね…//」

剣城「え?…あ、//」

天馬「俺も、剣城が大好きだよ」


そう言って微笑む天馬に恥ずかしいのも忘れて

しばらく幸せな空気に浸っていた



まずはお家デートから



((天然剣城可愛すぎる…!))

((無自覚天然って怖いな…))

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