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□怪盗キッドの災難
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それは二週間前にさかのぼる…















その日も怪盗キッドからの予告状か届き、中森警部たちが警備していたが、いつものようにキッドに巻かれていた。



「毎回ご苦労だぜ、警部さんよ」

警部たちがキッドが用意した偽キッドを追いかけているうちに本物は暗い路地へと逃げ込んでいた。


「しっかし、飽きないよなぁ」


怪盗キッドこと黒羽快斗は人目につかないようにパラグライダーをしまいながら呟いた。

前を見ていなかったせいで前から歩いて来る人影に気付かず正面からぶつかってしまった。


「いてっ!」

前から歩いて来た影は尻もちをついて転んでしまった。

「すいません。大丈夫ですか?」


急いで手を差し出した。
それから気が付いた…

自分の姿がキッドである事に。
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