空を翔るツバサ

□4.第二大陸からの訪問者
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時狗さんを連れて向かった司令部には、那千さんと斎さんがいて、画面を前に話し合っていた。

「那千さん、斎さ……」

僕の呼びかけは途中で途切れた。

「な……っ!?」

風が隣を吹き抜けて行った。

「君が斎さん?俺は時狗っていうんだ、よろしく」

「え……?え……!?」

時狗さんが凄いスピードで斎に近寄り、手を握って自己紹介している。

その間、約二秒。速いよ!

「那千さん……」

「誰だコイツ……全然動きが見えなかったぞ!」

斎さんもいつの間にか近くにいた時狗さんに、戸惑いを隠せないようだ。

「第二大陸から来た司令官みたいです」

「司令官?聞いてないぞ」

「だって、俺勝手に来たからね」

時狗さんが斎さんの手を放しながら、会話に入ってきた。
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