過去拍手・ツバサ

□意地でも早く
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私はある日、こんなことを言われた。

「もう少し、早くなればいいんだけど……」

拓海の言葉だ。

私の過去の戦闘データを見て、ポツリとそう言ったのだった。

「早く」とはもちろん、戦闘にかかった時間の事。

命令されたワケではないけれど、私は何故か、

「意地でも早くなってみせる」

そう心に決めていた。

悔しかったのかな?それとも、怒っていたのかな?

よくわからない感情に任せ、私は訓練の量を更に増やしたのだった。


そして、第三大陸での戦いの後。

「大丈夫。文句なしの合格だよ」

彼の言葉に、小さくガッツポーズしたのは内緒にしておこう。

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斎さんを可愛く書きたかった(過去形)

地味に次のお話と対になってますよ。

初回掲載:2012.6.4

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