デュラ夢長編
□2.幸せは、不幸の後にやってくる
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2.自己紹介
「人間が好き」そう 自己紹介の時に言った男の名前は、折原臨也。
変わった名前と性格だと思いつ
つつ、すぐに考えるのを止める。
何故ならーーーーーー
「(京平がそう言ってたもん。)」
実を言うと、昨日京平に
「変な名前の奴には近づくな。」
と、言われたからである。
しかしそれは臨也の事ではなかったのだかーーー
それが誰なのかはまた別の話。
そうしている内に自己紹介が終わり、生徒達が自由に過ごし始めた。
(どうしよう……。)
人付き合いが苦手な成美には友達が殆どいない。
殆どと言うのは、京平と、中学のときに苦心して作った友達が2〜3程いるからだ。
だかしかし京平と言う支えがない今、気軽に話掛けるなどは絶対にできない。辺りをキョロキョロしていると、
「やぁ。」
と、声がかけられた。
それはとても爽やかな声だった。
と、同時に悪寒が走る。
そして、本能がこう告げた。
後ろにいる奴は危険だ、と。
しかし、本能よりも先に成美の興味心が動いた。
そこにいたのは、
折原臨也という、確かに危険な男だった。