薄桜鬼夢

□3.真実を教えます。
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3.真実を教えます


あの後、幹部と言われる人たちが集まり私はその中心に座って本当のことを説明していた。


「単刀直入に言うと私は人間ではありません。そして、この世界の住人でもありません。」

私がそう言った瞬間場の空気が一気に変わった。張り詰めた空気の中、山南と名乗った人が声を上げる。
「人間では無い……と言うと?」
「さっきの見ましたよね?私の体には、血が流れて無いんです。
私は妖刀を体に取り込んでいる
化け物で、傷だって付いたら
1秒もしないうちに治るんですよ。」
思いがけない言葉を眉ひとつ動かさず言う私に山南さんすら黙りこくってしまう。
しかし、私は自分が陥った状況を説明するため説明を続けた。
「そしてこの世界の住人ではないと言うことなんですけど、何百年も後の世界の住人なんです。」
更に皆の顔つきが険しくなる。
これはきっと長くなりそうだ、
と心の中で呟き
同時に今日一番の大きな溜め息をついた。

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