無口の少女
□真実の夜明け
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朝、
『・・・・・・!!!』
朝起きると目の前にローの顔があった
まさかこのまま寝てしまったのか
いや、ここは医療室のはず
にしても・・キレイな顔
≪ロー・・・≫
なんだかんだここに居るけど
いいのだろうか
結局、私の正体がばれただけで
ローたちには不利益じゃないのか?
チャプン
『あの、ロー』
「・・・・・っ・・なんだ」
すっごく眠そう、不機嫌だ
『あ・・ごめんなさい、寝てていいですよ』
「・・・別にいい、それと敬語やめろ」
『・・・・わかりました』
じーーー
『わかったよ』
「あと、これ・・慣れねぇ」
耳を指さす、あぁそうか確かに耳に水が入るのはいい気はしないだろう
するとポケットからとあるネックレスをだした
飾りの場所はガラスがあるが中は何も入ってない
それに触れて水を入れる
『これ・・つけてて』
素直にそれをつける
そして耳の膜をなくすと
『ロー、聞こえる』
「あぁ・・聞こえる」
『よかった、でもこれ使ってると体力消耗するの・・・だから普段は紙で話す』
「そうしろ、俺はお前の声が聴きたい」
ニッコリ笑う
紙に書いた
“ありがとう”