Undaily!

□第11話
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「当たり前だろう。なぜ俺だけ残らねばならんのだ」


「………そうデスネ」






完全に定員オーバーだ。

メンバー決めないとな……。







「………とりあえず皆車に乗りたいって事ね。でも明日はとりあえず3人。ま、残り3人も明後日乗せてあげるから」





明日・明後日が土日でよかった。本当によかった。




「わしは明日じゃぞ!」


「政宗!お前はまたそんな事を………!」


「はいはい。ケンカしないでってば。明日誰が車に乗るかは明日決めよっか。今決めたらまた皆騒ぎ出すでしょ?近所迷惑になったら困るし」



一番風呂争奪じゃんけん大会の時を思い出した。

あれでも相当一喜一憂してたし………。





「それまで皆ケンカしないでよ!」


念を押すと、皆静かになった。
物分かりが良くて助かるよ。できればもう少し血の気を抑えてくれればなお助かるんだが。





「あ、三成の次、お風呂兼続でしょ?入ってきなよ、気になってるだろうし」


「おぉ、そうだったな!」




あれ、何か一気に機嫌直ってませんか?兼続サン。
とにかく何事にも興味津々なんだよね、それは良い事だ。






「では、行ってくるぞ!」


浴衣と下着を持った兼続が、すごく楽しそうな様子でそう言った。



「ん、行ってらっしゃい」




わざわざ「行ってくる」という報告してくるあたりが兼続らしい、なんて思いながら兼続を見送った。




明日買う物をあらかたメモして、他に何かいるだろうかと考えつつ視線をメモから離すと、一人だけ格好が違う三成に目が行った。











(…………う、わ//)




テレビを見る横顔が異常なほどに格好良くて赤面。あれ?ただお風呂に入っただけのはずだが?


直視できず、視線を反らしてしまった。濡れた髪はポイント高いよ!なんてわけの分からない事を心の中で叫びつつ、赤面してしまった事が何だか恥ずかしくて、気を反らすために頭を乱雑に掻いてみる。



そして思った。明日、バスタオル買わないと。






三成が髪を拭いているのを見て気付いた。もう少しバスタオルの枚数が多くないと洗濯が大変すぎる。










「――――あ、三成、ちょっとこっち来て。髪の毛乾かすから」






髪を拭いている三成に告げる。そうだ、ドライヤーを使うのを忘れていた。早く乾かさないと風邪を引いてしまう、と思うとなぜか自然と顔の熱は引いていった。








「これ以上は勝手に乾くのを待つしかないだろう」




三成が私のほうを向いた。
おおっと、あんまりこっち見ないでよ。また赤面してしまうじゃないか。








「現代には早く髪を乾かすための便利な道具があるんだよ」






三成に少し移動してもらい、ドライヤーのある近くに座ってもらう。






「ここ座って。あんまり動かないでよ」








そう告げて、ドライヤーのスイッチを入れた。










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