無双過去夢
□我慢なんて
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「ん?何だ?」
葵が名を呼ぶと、幸村はうつ向く葵を見つめた。
「……幸村様は、私の事など、っ嫌いになってしまわれましたか………?」
「なっ………。」
予想外の問いに、幸村は一瞬たじろいだが、すぐに葵の肩を掴んで言った。
「何を言う!私が葵を嫌いになるわけないだろう!?」
「っじゃあ…どうして、何も手を出してくれないんですか……?」
「…っ、それは………っ。」
「やっぱり、私に魅力がないから…………っ」
葵はそう言うとその場にぺたりと座り込んでしまった。
「違うっ……!そんな訳では………!」
座ってしまった葵に合わせて幸村も同じ様に座り、葵と視線を合わせた。
「じゃあ、どうして………」
「っそれは………っ」
赤い顔、しかも潤んだ瞳に見つめられて幸村は突差に顔を反らせた。
「〜〜〜っ幸村様のバカぁ!!」
「なっ、葵!?」
葵は勢い良く叫んだ後、ねねに言われた様に強引に幸村の体を押し倒し、着物を脱がせ始めた。
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