無双過去夢
□我慢なんて
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―――――――…………
「も、やだ………。」
二人同時に果てた後、そのまま眠りにつき、翌日の朝を迎えた。
葵は二日酔いによる頭痛と激しい行為による腰痛に悩まされていた。
「大胆だったぞ、葵。」
「…嬉しそうに言わないでもらえますか?」
葵がそう言うと幸村は葵を強く抱きしめた。
「幸村様…どうして半年も手を出してくれなかったんですか?私……、本当に嫌われたと思って………っ」
「嫌いになるわけないだろう?ただ………。」
「ただ?」
幸村は葵から目を反らして顔を赤らめた。
「理性を失うのが怖かった………。葵に触れると昨夜の様に抑えが効かなくなるからな……。」
「そ、そんな理由で………。」
葵が脱力して呟くと幸村は声を荒げて言った。
「そんな理由とは何だ!もし抑えが効かなくなって葵に嫌われでもしたらと私も不安だったんだ………」
そんな幸村を見て葵は微かに笑い、抱きついた。
「何があっても嫌いになんてなりませんから、もう我慢しないで下さいね…?」
「葵……葵!!!」
そしてそのまま、第2ラウンドに突入しましたとさ☆
(我慢なんてできなくなるよ。君のせいで、ね?)
Fin.
→あとがき