無双過去夢
□Especially,Especially You
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――――今日は、ホワイトデー。
思っていた通り、三成の周りには女子が集まっている。
『Especially,Especially You』
「先生〜、お返しほしいですーーー!!」
「あたしの方が高いやつあげたんだからあたしがもらうの!!」
………また、女子の間で争いが起こっている。
「うるさいっっ!!!言っておくが、お前等にもらった物なんざ一つも食ってない!!」
「「「えぇーーーーーーーーー!!!!」」」
三成がきっぱりとそう言うと、女子のかたまりから落胆の声が上がった。
「HRだ!!さっさと座れ!!!」
三成が声を荒げて言うと、三成の周りに集まっていた女子達はしぶしぶ席についた。
HRも終わりに近づいた時だった。
「##NAME2##」
ふと、三成に名前を呼ばれた。
教卓の元へと行くと、三成は以前に提出した課題のプリントを渡し、教室を出ていった。
そのプリントを見ていると、右上に小さく、
"放課後、理科教諭室へ"
と書いてあった。
それを見た瞬間、ドクン、と胸が高鳴るのが分かった。
(―――早く、放課後になればいいのに………)
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